2016/04/15 創立記念講演会『長州ファイブにみる「志」とは』

本日は本校の創立記念日です。明治40年4月15日に設立した本校は、今年で109年目を迎えました。

今年の創立記念日は、山口県萩市文化・生涯学習課の末永光正先生を講師にお招きして「長州ファイブにみる『志』とは」という演題で御講演をいただきました。

江戸末期、鎖国政策がとられていた時代、長州の若者5名が国禁を犯して密かに横浜港から立憲君主制をとる近代国家英国に留学した。初代内閣総理大臣の伊藤博文、初代外務大臣の井上馨、工業の父と呼ばれる工部卿の山尾庸三、貨幣経済の礎を作った造幣局長の遠藤謹助、新橋横浜間に日本初めての鉄道を作った鉄道の父である井上勝です。英国から帰国後、この5人は日本の近代化・工業化の先駆者として顕著な功績を残しました。

近年この5人の傑人の評価が高まって『長州ファイブ』と讃えられるようになったが、彼らは吉田松陰の松下村塾の出身者だ。昨年NHKの「花燃ゆ」で登場した文の兄、吉田松陰の存在が大きいと。

これら五傑以外として吉田松陰、高杉晋作、久坂玄瑞、山縣有朋や山田顕義など幕末から明治にかけて活躍した長州藩出身の偉人の思想や人となりについて高校生に分かりやすいように映像を交えて1時間半の講演をしていただきました。

講演の最後に、長州藩から数多くの時代のフロントランナーが生まれたのは、当時、長州藩には外の藩にはない独特の空気が存在したからだと。偉人たち同様に、高い志(こころざし、将来の目標)を持つ事。松蔭が塾生に行ったように自分の長所を的確に把握する事。たくさんの書物を読み自分の裾野を広げる事。彼らがそうだったように挫折の経験がチャンスとなる時が来る、と本校生徒に熱く語りエールを送っていただきました。ありがとうございました。

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