2017/10/23 平成29年度人権・同和教育講演会を開催

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今年度の人権・同和教育の講演会は、帝京大学客員教授の高塚人志先生にお越しいただき、コミュニケーションの大切さについて体験的に学ばせていただきました。先生は鳥取県のご出身で、高校の教員として生徒の問題行動の多かった現場で、生徒と真剣に向き合い、コミュニケーションをはかるところからスタートされました。「話すことは(心の中でずっと抱え込んできた重たいものを)放すこと」、自分の苦しい思いを解き放って人に話したとき、それを真剣に受け止めてくれる相手がいることが如何にありがたいことか・・・。ご自身が病気で経験されたエピソードを交えながら熱心に生徒たちに語っていただきました。

普段、私たちは人と接するとき、目に映っていても(意識して)見ていない、耳に入っても聴いていないということが良くあります。コミュニケーションとは、言葉のやり取りにとどまらず、態度や表情からも相手の心情を探り、心の中の想いについて伝え合い共有・共感していく取り組みであり、互いにとってそれがどれほど大切なことかがわかりました。コミュニケーションは人と人との間に起こる化学反応のようなものです。思いや考えをそれぞれが伝えることなく抱え持っているだけでは1と1、互いに情報として交換するだけなら1+1=2、でも互いに想いを伝え、受け取りながら絆が深まることで1+1=∞になる可能性を秘めています。

普段生徒たちが経験する講演会の形式とは異なって、先生は、生徒たちの間に入ってこられ、間近な距離から声をかけておられました。生徒たちも先生の想いをしっかりと受け止めて、今回学んだコミュニケーションの大切さを、今後の学校生活に活かしていってくれることと思います。

文責:人権・同和教育部 松村

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