2017/10/27 赤ちゃん登校日事前学習講演会

10月26日、赤ちゃん登校日の事前学習の一環である「命の教育」の授業が、本校多目的ホールにて3年4、5組の生徒を対象に行われました。島根県済生会江津総合病院副看護師長であり助産師の川由京子先生にお越しいただき、「新しい命に関わる責任と感動の現場から」という演題でお話しいただきました。

ご自身が助産師を目指すきっかけや医療の現場で働く人たちのこと、生命の誕生、胎児の成長過程、出産の映像、お母さんのお腹の中で心拍数が落ち、緊急の帝王切開で生まれた赤ちゃんを救えなかったこと、その後、救急救命士の資格を取り、同じような状況で生まれたばかりの赤ちゃんに5分間心臓マッサージ、人工呼吸をして助かったこと、シートベルトを着用しないで車に乗っていた臨月の妊婦が交通事故に遭い、運転していたお父さんは助かり、お母さんとお腹の中の赤ちゃんが亡くなった際のこと等、実体験から命の尊さを語ってくださいました。

平成24年に済生会江津総合病院で生まれた赤ちゃんは209人、流産などで元気に生まれてくることができなかった赤ちゃんは24人。島根県での昨年の10代の人工妊娠中絶数は70件、それはここにいる3年4、5組の生徒数とほぼ同じ。これだけの赤ちゃんが生まれてこられなかったという事実。映像に見入っている真剣な姿、実際に医療の現場で起こったことを目の当たりにし、感動して涙ぐんでいる生徒も多くいました。

最後に助産師の方から「愛」の反対は何かと問われた生徒達は、「無関心」と正解を答えていました。そして、心と体を大切に頑張ってくださいというメッセージが助産師の方から贈られました。

自分が生まれたことが奇跡であり、自分と人を大切に思う気持ち、温かい心に気づかせてくれた時間であったようです。

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