2010/10/29 当たり前
いつも応援して頂き、ありがとうございます。
今秋の大会(来年の選抜大会につながる予選)では、大社高校さんにサヨナラ負けと、なんとも悔しい思いをしました。
何が足りなかったのだろう…。部長・監督・コーチ・選手全員で幾度となく話し合い、また意見を出し合いました。
今の現状でやれば、また同じ結果しか生まれない…。本当に変わらなきゃいけないと。
選手だけではなく、私たちスタッフも変化しないといけないのではと、本当に野球部全員での変化をテーマにしました。
そして…
「当たり前のことを当たり前にできるようになろう」
中日の落合監督が何年か前に言っていたことばですね。
パナソニックの創業者松下幸之助さんも、成功する秘訣は「雨の日には傘をさせ」と言われています。
とにかく、当たり前にできること。身だしなみ・礼儀・掃除であったり
意識すれば必ずできることを必ず実行しよう。
?まずはそこから始めようと。
落ちているごみに気付いたら、それを拾おう。
ゴミに関して言えば、ゴミは落とした人の心のミス。これを当たり前に拾う(カバーする)ことによって、
味方のエラーもカバーできるように体が勝手に反応するだろうと。
そうやってやるべき当たり前を当たり前にすることによって、野球でも当たり前に体が勝手に反応するするだろうと。
野球のときだけやろうとしても、そんな都合のいい話はないし、継続性もないだろうと。
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そうやって取り組んだ一か月後、石見地区大会に一年生が臨みます。
初戦は島根中央高校さんに5対1で、二回戦は仁摩高校さんに9-4で、準決勝の江津工業高校さんには10対3で、
決勝の浜田高校さんには15対3で勝たせて頂き、優勝することができました。
これも、応援してくださる方々、お世話になった方々のお蔭。本当に優勝させて頂いたと思います。
この大会では、課題も多々ありますが、当たり前のことを、当たり前にしようとする姿が随所に見られました。
当たっている打者に何とかして繋ごう。三番打者の金森君は無死1・2塁でまわってきます。
サインはノーサイン。
打ってもいい場面ですが彼は迷わずバントをします。
どうした?と聞くと「森山(4番)が当たっていたので」と当たり前のように言います。
そんな思いが森山君に伝わったのか、見事に返します。ただ、ここで大事なのは返すことよりも、
そんな彼の思いをくむことですよね。
また、橋本君は次の打者に何とかして繋ぎたい。そんな思いから2-0という不利なカウントから
ファールで粘って四球をとります。どんなにヒットを打ってもガッツポーズをしない彼が
四球をもらった時、思わずガッツポーズをするシーンも…。
思わず、涙腺が緩みました。少しずつ、野球が変わってきたかな…。
試合に出れない選手も、仲間のために一生懸命応援することが当たり前?かのように声を
出しています。やっていることは違っても目の前の当たり前に全力で取り組むという
やるべきことは結局は同じです。そこに優劣はありません。
これからも「当たり前」を私生活から追求していきます。
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二年生の河野君(島根県浜田市立第三中学校)は今後に向けてこのように宣言してくれました。
「この秋の敗戦が、僕たちに何が足りないのかを教えてくれました。
普段の力が本番で発揮できない理由もはっきりしました。
目の前のやるべきことに全力で取り組み、また私生活では
当たり前のことを当たり前に必ずできるようにする。
その積み重ねを自信に変えて夏を迎えたい思います。
それが何よりも大事なことだと。」
今目の前のやるべきこと。これを大切に部員全員が当たり前にできるようなる。
それを自信に変えて夏を迎えたい。