2011/04/10 平成23年度入学式 171名の新入生を迎える

4月10日(日)午前10時より本校体育館で平成23年度入学式を行いました。本年度は171名の新入生を迎えることとなりました。

8時過ぎから受付を開始。真新しい制服で身をつつんだ新入生は保護者と一緒に受付を済ませて、各自の教室に入っていきました。午後10時、吹奏楽部の『セレモニアル・マーチ』の曲が体育館に鳴り響くと、新入生は智翠館特別コース、文理進学コース、スポーツコースの順にクラスごとに緊張した面持ちで体育館に入場しました。

竹迫繁校長は新入生を迎えて、3月11日に発生した東北大震災に触れ「亡くなられた方、未だ行方不明の方は数知れず、被害を被った教育機関は1,520校に及ぶ。離散した家族、多数の震災孤児となった方々。この先住む場所もない方々等、幾重もの重荷を背負わされた悲しみや苦しみを察する中、平成23年度入学式をこのように行える立場に在ることに、私たちは感謝しなければならない」。「これからの高校生活、学ばせていただける境遇にあることに感謝しなければいけない」。「近年、変化の激しい社会を生きていくためには、この3ケ年の高校生活、安穏としてはおれません。確かな学力、豊かな人間性、心と身体の健康、体力の強化といった「生きる力」を育むことが必須であると思われます。そうした事も、一朝一夕に成せる業ではありません。混迷する社会を生き抜き、日本国再建の一役を担って行くためには、いかなる困難にも立ち向かっていける力を、この3ケ年間で培って欲しいと切望いたします。」

宗近博邦理事長は祝辞の中で「義務教育を終え、人生の初めての大きな選択とも云うべき高校入学に、171名の皆さんが、当校を選ばれ、ここに入学を果たされた事、学校関係者にとり大きな喜びであり、私達はこれを支え、全力で応援いたします」。「これから新しい高校生活に当り二つの事を申し上げたい」。一つは「一人ひとりが、自分の目標をもつ事」。「外にあっては急速な国際化、情報化、内にあっては少子高齢化等・・・戦後日本の発展を支えた社会の仕組みがくずれ、急激な変革の時代に入っている。」「物事を自分で考え、問題がどこにあるか、そして、その解決にむけ、行動を起こせる力。それが、これからの変化の時代を「生きぬく力」になると思う」。また東北大震災で日本人の「云いようのない深い悲しみや苦しみに堪え、節度ある行動、まして他者を思いやり助け合う姿に、世界は大きな驚きと深い感銘を受けたと報じられた。これこそ、日本人が失いかけていた“日本の心”ではないでしょうか?これこそ、(本学園創始者)三上先生の云う四つの心に通じるものである。多くものを失いました。然し、本当に大切なものは何か?それぞれが考えさせられた。君達も、学園生活を通じて、その事を学んで欲しい。」と述べた。

「新入生歓迎の言葉」で生徒会長の山田彩花(3年、大田一中出身)さんは「校訓の低い心、温かい心、優しい心、正しい心を尊び、石見智翠館高校の伝統を守りつつ、良き校風を築きたい。それは私たち生徒の協力と努力にかかっている。一緒に進みましょう」と新入生に呼びかけた。新入生代表として脇田和宏君(江津市立江津中学出身)は「石見智翠館高校生として自覚を持ち、仲間と協力して学校生活を送ることを誓います」と答えました。

(この記事の投稿者: )