4月15、16日に本校多目的ホールにて「学び祭」を実施いたしました。

智翠館特別コース3年生25名が、それぞれ決めたテーマについて文献を通して探究したことを発表、共有し学びを深めました。

《 下級生たちの感想 》

今回の学び祭では、特に、日本人についての発表が印象に残っています。私も日々の生活の中で日本人は外国人よりも集団を好むという事に不思議だなという考えがあったので興味を持ちました。つの不思議に思ったことでも深く調べていけば宗教やその地域特有のものが原因だったりするのでそこがすごくおもしろいなと思いました。3年生になったら自分も発表する機会があるのでそれに向けて勉強する習慣を身につけていこうと思います。

学び祭とはどんなものかが分かりませんでしたが、今回年生の方々の発表を聞き、自分も年後にこういうことをするのかと考えることが出来ました。年生の方々の発表は、私でも分かるようなものもあれば、考えてもよく分からなくて難しいものもあり、すごく頭を使いました。そしてすごく勉強になりました。私的には「弱さの再構築」がテーマとして気になり、発表を聞いてみると考えさせられる内容でした。発表を聞いたうえで、私だったらなんのテーマにしようかと考えてみましたが、英語が好きなので外国語などについて調べてみたいと思いました。自分の興味のあることについて調べることは楽しいと思うので、年後頑張りたいです。

 

今回の学び祭を通して、学びを深めることは大切なことだと思いました。自分の好きなものや知りたいことを探求するのは、興味深いです。分からずに曖昧な部分やもっと知りたい部分を探究することで、自分を成長させてくれると思いました。私は聞けなかったのですが、私は植物に興味があったので、探求してみたいなーと思いました。小中学校の頃は、自由研究などもしていて、とても楽しかったです。また、「人工知能と意識」では、理解できたところがあったので、面白かったです。私は、聞いていて全く理解ができないものもあれば、少しだけでも分かるところがあるものもありました。全て理解するのは今の私ではできません。でもこれで心を折るのではなく、少しずつでも前に進んでいきたいと思いました。私は、周りについていけないかもしれない、テストで悪い点を取るかもしれない、そう思っていました。でも、よくない結果だとしても、それから何が自分に必要なのか考えたりするなど、自分と向き合う時間を大切にしたいなと思います。友達や家族、先生などにも相談したりして、勉強に向かう姿勢を確かめていきます。

 

3年生一人一人の発表が、とても難しかったけどほとんどの事が繋がっていて聞いていて、「さっきこう言っていたけどこの人はこんなこと言ってるんだ」などと関連付けて聞くことができた。今まで色んな大人の人が勉強勉強と言っていたけど勉強だけでなく読書や趣味から広げて広く学ぶことも大切だと思った。最近授業の合間などに読書をしていて勉強をした方が良いのかなと思っていたけど、たまには読書とか調べ学習をしても良いのかなと思った。今後、将来の事を考える上でも本を読むことで色んな事を学べると思った。

 

初めての学び祭で先輩達との差を見せつけられたような気がしました。どの先輩も話を深く掘り下げていて、これが探究なのか〜と思いました。中には良く理解出来ないような話もありましたが、とても凄いというのは感じました。あと年でこうなれるかなという不安な気持ちが大きいです。でも、探究を突き詰められたら、全部繋がっている、最初は伸びないけどある時急に楽しくなり、勉強が楽しくなるということを先生に教えて頂きました。勉強を楽しいと感じ、先輩のようになれるということをモチベーションにして日々勉強を頑張っていきたいです。 

 

《 発表者の感想 》

冬休み頃からテーマを決めたり本を読んだりした学び祭が終わった。学び祭をする上で、思ったことが2つある。

つ目は発表までの取り組みの仕方を学べてよかったということだ。これまでここまで大きな、ひとりで行う発表はしたことがなかったと思う。学び祭のためにたくさん本を読んだり先生方と話したりできて、様々な経験ができた。レジュメを書く際も早めに取りかかれて良かった。発表するのは難しく、練習も1週間くらいだったけど、その間はいただいたアドバイスをもとに頑張った。発表当日は何とか思ったように発表できてよかった。

つ目は他の人との繋がりがあって面白かったということだ。最初はテーマがこんなにお互い繋がり合っているとは思っていなかったが、発表準備をする段階で他の人と話をしたり、発表練習を見たりしてテーマは違うのに繋がりがあったことに驚いた。なので話し合ったりするのも新たな発見があったり面白かった。また、当日も今まで聞いていなかった人の発表にも繋がりがあった。そういうところを探しながら聞くのはとても楽しかった。また、質疑応答の時間には学年を超えて質問が出ていてとてもいいなと思った。そこでも繋がりを感じた。

 

今回の初めて学び祭、とても大変だったけど準備の段階でも発表でも色々なことができてよかった。これからはこのことを活かしつつ、勉強を頑張りたい。

本を読んで要約する、レジュメの制作、発表練習、リハーサル、製本、本番、質問とこの2月から本番までスケジュールがキツキツで焦っていましたが、ただ友達と先生方の協力があってなんとか完成系に近いところには持ってこれました。ありがとうございました。自分の発表では自分の境界を変える意味、要素間(自分達)のつながり、などなどを聞いてくださった方々に出来るだけ分かりやすく伝えたつもりではいますが、内容が内容なのであまり理解されていないと思いました。まだまだ自分の力不足を感じました。また、皆の発表を聞いてレジュメもとても分かりやすいものが多く、発表も上手くて、内容もとても面白く、テストにも絡んでくる内容ばかりですごいなと思いました。自分はオートポイエーシスで境界やつながりを意識していたこともあり、つながりを意識して聴いていて、改めて人の発表の大切さに気付きました。ちゃんとやって良かったです。また全体としては、製本作業や発表練習、質疑応答、打ち合わせなど先生には注意されるところはありましたが、一年、二年、三年ともに発表から質問まで協力してできたので良かったです。学びの伝染ができたんじゃないかなと思いました。

 

4月15日、16日の2日間にわたり学び祭を行った。正直、最初はやりたくないと思っていた。勉強の時間が減る、学び祭をするほどの能力がない、など言い訳を並べて逃げようとしていた。しかし、実際に取り組む中で先生方やクラスメイトと話す機会が必然的に増え、やらないと知らないことも多かったと思う。やるまでの過程はかなり大変だった。本を読んでレジュメにまとめ、発表原稿も作る。やらないといけないことも多かった。私は最後の持っていき方もなかなか決まらず、自分の計画性の無さを実感した。私のテーマは【日本人論】古くからの日本人論として、粋(いき)の構造、甘えの構造、空気の研究、菊と刀などの本を読んだ。これらの本をもとに、日本人の空気を読む、集団を好む、恥の文化を持つ、などの特徴を取り上げまとめた。またそれらの特徴から日本人の非合理性、曖昧さを定義した。しかし、明治維新により合理的な社会に変化して、神仏習合という形が崩れて行き神仏分離が起きたことを、日本習合論をもとにまとめた。これからのAIなどの発達する時代、日本の曖昧さを取り戻すことへの可能性を述べて、私の発表のまとめとした。たくさんの人から分かりやすかったといわれることが多かった。でも、分かりやすいということは内容が薄く理解しやすいということだと解釈できる。やはり、自分のレジュメや発表のレベルの低さを痛感した。他の人の発表を聞いて、レベルの高さに圧倒された。レジュメのまとめ方、情報の多さ、発表の練習量など色々な面において、自分の発表の劣等さが際立った。また、他の人の発表を聞くのはすごく面白かった。調べた本人が一生懸命調べたこと、伝えたいことを必死に話すので、思いが伝わる。だからこそ、聞いている方も面白いと思うのだと感じた。特に面白いと感じたテーマは貨幣論、自由論だった。人の発表はレベルも高く、レジュメもしっかりしていて、私もあのレベルに近づきたいと素直を思った。今回の学び祭を通して、自分の不甲斐なさを含めて気づけたこと、学べたことも沢山あったように思う。ここから受験に向けて、学びをし続けてこの日間が活きるように自分自身が努力する。学び祭にむけての準備期間と、発表の日間が意味のあるものになるには私自身のこれからの行いが大事だと思う。内容の濃い充実した日間だった。

 

* 結果・感想:

とても上手く発表できたと思う。原稿も頭に完璧に入った状態までなっていたので、聴衆に伝えるということだけに集中することができた。完成の状態までもっていけたことは大きい。また、学び祭では、学ぶということの面白さを実感する、ほんとに貴重な体験をさせていただいたと思う。疑問が出てくる度にワクワクしたし、大学生になって時間ができたら、一般相対性理論を理解したいという小さな目標もできた。本を読んで知識を得ることの面白さや、その知識を使って対話することの楽しさを知れた。みんなのテーマについての本も、たくさん読みたいと思った。

* 良かったこと:

自分の発表については、自分のクラスの人だけでなく、他の組の人や後輩も、面白かったとか、分かりやすかったとか、15分がとっても密だったとか言ってくれたので、とても嬉しかった。今回原稿を作るときに、一つひとつの言葉選びや言い回しを厳密に、よく考えて書いたので、それが良かったかなと思う。また、レジュメも良くまとめることができたと思う。特に量子論については、相対性理論と違って、長い期間、色んな人が関わっているものなので、何の項目をピックアップするかは難しいところだったが、話が綺麗に繋がるように調整できた。最後に量子的思考というキーワードを提示したが、それを踏まえて私自身もみんなのテーマを繋げておきたいと思う。

* 今後の活動に活かすこと:

今回の学び祭を通して、学びの深め方が分かった(質問の出方とか)。それがいかせるように、やはり大前提となる基礎基本を各教科で早くかためて、受験勉強を楽しめるようになりたい。

 

とても貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。先生方の言われていた、『学び』が分かった気がします。学ぶことってこんなに楽しいことなんだ!と実感しました。大学生になったら時間ができるだろうと思いますが、その時間を、学び祭で取り扱ったような内容を深めることにあてたい、と思うぐらい楽しかったです。私にとってとても大きなものになりました。まずは、受験突破を目指して、全力で頑張ります。今回は本当にありがとうございました。

智翠館特別コース 学び祭を行いました