3月3日(火)午前10時より本校体育館にて、「第59回石見智翠館高等学校卒業証書授与式」を挙行いたしました。盛大かつ厳粛な雰囲気の式典を執り行い、卒業生169名(男子105名、女子64名)を送ることができました。
竹迫校長は式辞において「この3年間の日々一日一日はどうだったでしょう。長く辛く感じられたのではないでしょうか。大きな夢と目標を掲げて入学されましたが、その夢は達成されたのでしょうか。大半の皆さんは新たな進路先も決定し、次なる進学先や職場へと夢を膨らませておられると思われます。それぞれに精一杯努力し、葛藤・苦悩の中、努力されたのではないかと思われます。皆さんは学業以外体育系、文科系の各部活動に参加され、頂点を目指し、日々練習に励んでこられました。達成感、成就感、満足感は得られたのでしょうか。歓喜の涙を流された方も、悔し涙を流された方も多々おられることと思います。結果はどうあれ仲間と共に目的に立ち向かわれ、日々精進された姿、その姿勢こそがまさに青春であり、真の勝利者ではないでしょうか。高校時代だからこそ出来たこと、涙し、努力に努力を重ねてきたその足跡こそ、生涯において素晴らしく誇れる、智翠館高校での学校生活であったと確信づけられると思われます。世の中の現実をしっかりと捉えて、目指すべき正しい方向、舵取りを間違える事無く、一層の見識を高められ、立派な成人として成長され、それぞれの進まれる道をしっかりと研鑽・修養され、人生100年、次なるステージで、更なる活躍されます事を祈念申し上げます。」と激励しました。
山口惇裕さんの卒業生答辞では、3年間部活動に打ち込み、学んだことを述べました。「私は吹奏楽部に所属していましたが、そこでの経験は、私に多くの学びを与えてくれました。考えや方向性の違いに戸惑い、自分の気持ちを伝えることの難しさに何度も挫けそうになりました。全国大会出場という大きな目標に対する不安と心配が渦巻いていたそんな時、一つの光を与えてくれた出来事がありました。それは、野球部が甲子園出場を果たしたということです。一戦一戦、気を緩めることなく、お互いが支え合いながら全力でプレーし、最後の最後まで諦めることなく勝利を手にしていった姿を見て、『同じ学校の仲間がこんなに頑張っているなら、私達も負けずに頑張らなければ!』という気持ちが部員たちにも芽生え、目標達成への気持ちが高まっていったのを覚えています。三年間部活に、そして勉強にと、多くの壁にぶつかり、時に投げ出したくなる時もありましたが、最後まで諦めずやり抜いた経験は、智翠館高校に入学したからこそ味わえたものであり、どの高校に入学するか悩んでいた私の背中を押して本校への入学を応援してくれた両親のお陰と、心から感謝しています。三年前の春には不確かだった『目標』や『夢』が、今では、はっきりと「自分が進みたい道」として思い描くことができています。この学校で培ったことをもとに、ここから私達卒業生は、それぞれの選んだ自分の道を、力強く歩んでいきたいと思います。」